ペン先(ニブ)

最も重要とされる部分であり、14金・18金が代表的です。これはインクの酸に腐食されにくく、適度な弾力性があるからです。価格が1万円前後の商品はステンレスを使用したものが中心で、2万円を超える商品には14金・18金が使われることが多い。又、デザインを考慮しロジウムなどで銀色にコーティングされたものもあります。

ペン先の大きさや形は千差万別で、それぞれ違った書き味を生み出します。例えば、わん曲のきついペン先は硬い感じ、ゆるいものは柔らかい感じの書き味です。又、ペン先の厚さによってしなりが変わります。一般的に厚いものは、しなりが弱く、薄いものは、しなりが強くなりますが、しなりの強さはお客様の好みや筆圧によって選択が分かれてきます。

ペン先の太さ

EF/XF・Extra Fine・エキストラファイン(極細の意)…極細字

F・Fine・ファイン(細の意)…細字

M・Medium・ミディアム(中の意)…中字

B・Broad・ブロード(太の意)…太字

他に、筆跡を楽しむカリグラフィ用のペン先などのように、特殊な呼び方が各メーカーによってされているものもあります。

例えば、BB(極太)、M I(イタリック用)、傾斜してカットされたペン先には、O(Oblique)オブリークの文字が付いてOB,OMなどと呼ばれたりします。

輸入万年筆のペン先の線幅は、一般的に国産の同表示のものより、やや太いこともあります。また、手作りの部分も多く、生産国の基準によって異なります。また、筆圧の関係もあり、厳密には同一ということはありませんので、試し書きを勧めてください。

ペン芯

インクの流れや空気の調整をするための重要な部分です。近年は樹脂で作られるものが多く、復刻版等でエボナイト(インクがなじみ吸収しやすい)でつくられたものもあります。

ペンポイント

万年筆で文字を書く場合は一定の筆圧で紙の上を走り続けるため、14金・18金のような柔らかい金属では先端がすぐ磨耗してしまいます。これを防ぐためにペン先の先端に磨耗の少ないイリジウムなどの合金を使っています。

胴軸

インクのタンク部を兼用されていたり(吸入式)、カートリッジインクの保護カバーでもあります。デザイン・材質も各社によって異なります。又、吸入式は首軸と一体になっているものが多い。

キャップ

ペン先の保護のインクの乾燥を防ぎます。機密構造になっているものが多いが、一部には穴のあいているものもあります。

首軸

インナーのキャップやネジ切りで胴軸に固定するのが一般的です。カートリッジ式のペン芯を固定し、一部にはペン芯が内蔵されているものもあります。

万年筆に関するQ&A

Q.万年筆を使うことがなくなったのでは?

A.最近、高級品がよく売れています。他の筆記具より書きやすく、文字に個性が出るという万年筆ファンが増えています。また、パソコン等の書類に万年筆でサインする人も多くなっているようです。個人用のほかに、ギフト・記念品にもよく使われています。

Q.万年筆は書きにくく、すぐ壊れそうですが。

A.ペン先に弾力性や方向性があるため、使い慣れていない人はそう思いがちですが、味のある文字が書けて個性が出ます。思いきり使ってお楽しみください。

Q.金ペンはすぐ磨耗するのでは?

A.ペン先は金ですが、先端のペンポイントにはイリドスミンという硬くて耐摩耗性の高い白金系の合金が使われていますので簡単には磨耗しません。パイロットではペン先・ペンポイントとも自社で生産しています。

Q.吸入式とカートリッジ式はどちらがよいですか?

A.旅行・外出にはカートリッジ式が便利です。カートリッジ式は別売りのコンバーターを使用することにより吸入式として使えます。