昭和45年 上野文具ビル創立

 

 当時のコメント(上野眞太郎 談)

 

 私がビルを建てたいと言ったときは、親戚一同や周りの人にとにかく反対されました。「地方の文具屋がビル建ててやっていけるわけないでしょ」

今考えれば、確かにそうだったのかもしれません。ただその中で、息子だけが「いいんじゃないの」といってくれました。当時、何事にもがむしゃらにチャレンジを続けていた私は、その言葉をきっかけにビルを建てることを決意したのです。

 

 しかし、いざ計画をスタートしてみると、やはり予想以上に現実はきついものでした。そこに拍車をかけるように、着工計画が立った時点で、地元新聞に「上野文具、本店改装 大型ビルへ」なんていう記事が載ってしまったもので、プレッシャーが非常に大きいものでした。

そんな資金的にも精神的にも辛い中で、地元の足利銀行さんや建築関係の会社の方々にいろいろと支えていただきました。あのとき、地元の皆様のご支援がなければ今の本店は存在しなかったでしょう。

 

 昭和45年、やっとのことで今の上野文具ビルが完成いたしました。当時は、専門店といっても取扱幅はせまく、全フロアを使う必要もありませんでしたので、一部フロアを喫茶店などに貸したり、自宅として使用していました。それも徐々にお店が大きくなるにつれ、全フロアを売場にして、今の上野文具本店の形態に至ったわけです。

 

この場所に本店ビルを構えたおかげで皆様に上野文具を知っていただけるようになりましたし、創業以来、いつも変わらぬ場所で、皆様の文化のお手伝いをすることで出来ているのだと思います。

建設当時に親身になって支援していただいた方々とのご縁に感謝し、これからも大切にお付き合いさせていただきたいと思っております。